STEP4 売却・活用

空き家は買取と仲介どちらで売る?違い・向いている家・手数料を比較

公開日
執筆・監修:川喜多(宅地建物取引士)

PR

この記事のポイント

  • 仲介は一般の買主を探すので高く売れやすいが、時間がかかる。買取は不動産会社が直接買うので早いが、価格は低めになりやすい
  • 古い・傷んでいる・遠方で管理できない空き家は買取が向いていることが多い
  • 迷ったら仲介の査定額と買取の金額を両方聞いて、差額と手間・期間を比べて決める

相続した空き家を売る方法は、大きく分けて仲介と買取の2つです。どちらが正解ということはなく、家の状態や「いつまでに、いくらで売りたいか」によって向き不向きがあります。

仲介と買取の違い

仲介 買取
だれが買う? 不動産会社が探した一般の買主 不動産会社が直接買う
売れる価格 相場に近い価格で売れやすい 仲介より低くなりやすい
売れるまでの期間 数か月〜1年以上かかることも 早ければ数週間で現金化できる
仲介手数料 かかる かからないのが一般的
内覧の対応 何度も必要になることがある 基本的に不要
売ったあとの責任 欠陥が見つかると責任を問われることがある 免除する契約にすることが多い

仲介は「高く売れる可能性」がある代わりに、時間と手間がかかります。買取は「早く・手間なく」売れる代わりに、価格は低めになります。

買取が向いている空き家

  • 築年数が古い・傷みが激しい(雨漏り、シロアリ、傾きなど)
  • 遠方にあり、内覧の立ち会いや管理を続けるのが難しい
  • 荷物が残っていて、片付けの手間をかけたくない
  • 兄弟で早く現金で分けたい(遺産分割を早く終わらせたい)
  • 再建築不可・事故物件など、一般の買主が見つかりにくい
  • 「空き家の3,000万円特別控除」などの期限が迫っている

空き家の買取を専門にしている会社なら、ほかの会社では断られるような古い家でも、値段をつけてもらえることがあります。

仲介が向いている空き家

  • 駅に近い、住宅地として人気があるなど、買い手が見つかりやすい立地
  • 建物の状態がよく、そのまま住める・少しのリフォームで住める
  • 売却を急いでおらず、時間をかけてでも高く売りたい

仲介で売る場合は、どの不動産会社に頼むかで結果が変わります。1社だけでなく、複数の会社の査定を比べて選びましょう(「空き家の査定方法」)。

800万円以下の空き家は仲介手数料に注意

仲介手数料の上限は、売買価格に応じて法律で決まっています。ただし2024年7月からは、800万円以下の空き家など(低廉な空家等)については、不動産会社が30万円(税込33万円)まで受け取れる特例ができました。

たとえば500万円の空き家を売る場合、通常の計算では上限は約23万円(税込)ですが、特例が使われると最大33万円になります。地方の安い空き家は手間のわりに手数料が少なく、不動産会社が引き受けたがらない問題があったため設けられた制度です。媒介契約の前に説明を受けて合意することが条件なので、手数料の額は契約前に必ず確認しましょう。

買取の場合は不動産会社が直接の買主になるため、仲介手数料はかからないのが一般的です。

迷ったら「両方の金額」を聞いてから決める

いちばん確実なのは、仲介での査定額と、買取の金額を両方聞いて比べることです。

  • 差額が小さい → 早く・手間なく売れる買取が有利なことも
  • 差額が大きい → 時間をかけても仲介で売る価値がある

相続した不動産の買取を扱う会社にも聞いておくと、比べる材料が増えます。

なお、兄弟などの共有名義になっている場合は、売るのに全員の同意が必要です。話し合いが進まないときは「共有名義の実家を売るには」を参考にしてください。

よくある質問

買取だとどのくらい安くなりますか?
物件や地域によって違います。買取では不動産会社がリフォームや再販売の費用・リスクを見込むため、仲介で売れる価格より低くなるのが一般的です。実際に仲介の査定額と買取の金額を並べて比べるのが確実です。
800万円以下の空き家だと仲介手数料が高くなると聞きました。
2024年7月から、800万円以下の空き家などの売買では、仲介手数料の上限を30万円(税込33万円)まで受け取れる特例ができました。ただし特例を使うには、媒介契約のときに説明を受けて合意することが必要です。
荷物が残ったままでも買い取ってもらえますか?
残置物ごと買い取る会社もあります。その場合、片付け費用が買取価格から差し引かれるのが一般的です。片付けを自分でした場合との差を比べて決めましょう。

出典・参考

この記事は一般的な情報をまとめたもので、個別の状況に対する法律・税務上の判断ではありません。実際の手続きは、司法書士・税理士・弁護士などの専門家や、各窓口にご確認ください。

ほかの悩みから記事を探す

どんなことで困っていますか?

近いものを選ぶと、読んでおきたい記事が出ます。

悩みの一覧をすべて見る

1分でわかる「次にやること」診断